悩みや不幸の大部分は想像の産物であり、現実のものではないと言われている
D・カーネギー 「道は開ける」 より
こんばんは。
うーたそです。
上の格言は、現代人の多くが抱える悩みを乗り越え、自分自身の人生を取り戻すということをテーマに掲げた「道は開ける」という本の一節です。
私の尊敬する人生の大先輩からこの本をお借りしました。
大先輩に私は感覚派でよかったことを人に伝える言語化能力が苦手だと指摘頂いたので、自分が感じたことを言葉にする練習も含めて書いていきたいと思います。
結構分厚い本なので、少しずつ書いていこうと思います。
今回は第8回目です。まだ1回目を読まれていない方は、
以下リンクから第1回目から読めますので、気になる方は読んでみてください。
1.D・カーネギー「道は開ける」とはどんな本?
ベストセラーである「人を動かす」の著者であるD・カーネギーさんが書いた「HOW TO STOP WORRYING AND START LIVING」の日本語訳版が「道は開ける」です。
本書では、多くの悩みを持つ私含む多くの迷える子羊たちに向けて、送られた「悩みや心配ごとを抱えるのはやめて、自分たちの人生を取り戻そう」ということをテーマに書かれた本です。
各PARTでは、著者の体験や様々な人の体験を通した悩みの解決方法を具体的に記されています。そして、その方法を簡潔にまとめたものが各PARTの終わりに書かれています。
2.PART3-8「多くの悩みを締め出すには」を読んでの感想
今回のPART3-8「多くの悩みを締め出すには」を一言で表すと、
「その不安ってどのくらいの確率で実現するの?ちゃんと調べてみよう。」
です。
それでは、本書の格言も交えながら、詳しく書いていきます。
平均値の法則から見て、まず起こりえない
D・カーネギー 「道は開ける」 より
まず、「平均値の法則」という言葉について説明します。
平均値の法則とは、実際のデータに基づいて、事例がどのくらいの確率で起こり得るのか。ということです。
例えば、4月は就職・入学・異動など色々環境が変わる人が多いと思います。
ここでは、私が新入社員だったころの経験を踏まえまして、「平均値の法則から見て、まず起こりえない。」 ということを説明していきます。
入社して半年くらい経つころでしょうか。少し仕事に慣れてきたこともあり、簡単な仕事なら任されるようにもなっていました。
そんな矢先に仕事でやらかしてしまったのです。
実際には大したミスではなかったのですが、その時の私は冷静でなかったこともあり、パニックになってしまいました。「会社に迷惑かけたらどうしよう?首になるのかな?もう人生終わりだー」とかなり卑屈になってしまいました。
こんな時にテクノロジー「平均値の法則」発動でしょ。(本田圭佑風)
データとかはありませんが、新人が仕事でミスをして、首になることってありますか?
まずないですよね。そもそも新人に会社が傾くような仕事は任されたりしないはずです。
このように、実際に不安が現実になるのかどうかを客観的に考察する。それが、平均値の法則です。
他の例で言うと、雷が鳴ると「私に落ちるかもしれない。怖い。死んじゃう。」って思う人もいるのではないでしょうか。私は幼い頃雷がとても怖かったです。
しかし、本書に書かれている国民安全局の調査では年間に落雷で死ぬ人は35万人に1人という極めて低い可能性だそうです。データを実際に調べてみると、落雷が自分に直撃する可能性は極めて低く、落雷を極度に恐れることがアホらしく感じます。
また、国立研究開発法人国立がん研究センターの統計データによると、日本人男性がガンで死ぬ確率は4人に1人です。(女性は6人に1人)そう考えると、同じ恐怖を感じるならば、雷ではなく、ガンを怖がる方が一理あるといえます。
最新がん統計:[国立がん研究センター がん統計] (ganjoho.jp)https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html 参照
このように恐怖を感じるものに対し、データなど客観的な情報を基にどのくらいの可能性で実現するものかと考えると、それが恐れるに足らないことが分かる時もあると思います。
3.まとめ
今回は、PART3-8「多くの悩みを締め出すには」を読んだ感想と心に残った言葉を書きました。
この章では、悩みを追い出す方法を学びました。
それは、「平均値の法則」を用いて考えることです。
世の中には、怖く感じることがたくさんあります。
でも、それがどのくらいの確立で実現するのかを考察するだけで、怖く感じなくなることもあるのです。
皆さんも身の回りで、悩みや怖いと思ったことに対し、何か客観的なデータがあるなら調べてみてください。
私はこの前図書館で花粉の影響もあり、鼻水ずるずるでティッシュで鼻をかんでいたら、知らない人に、「うるせえ。ここはお前の家じゃねぇ」と面と向かってではないですが、明らかに私に向けて、発言している人がいました。正直殴られるかもしれないとビクビクしていました。
そこで、私は傷害・暴行事件がどのくらいの確率で起きているのか調べてみました。
下のグラフは法務省が作成した障害・暴行事件の発生場所構成比を調査してまとめたものです。(003-034 kenkyu60-02_04.mcd (moj.go.jp) 参照)
この図を見るとほとんどの傷害・暴行事件は屋外、住宅、飲食店、交通機関などで発生しています。住宅以外に限って言えば、それは、
「不特定多数の人間が集まる」
「静かではない場所」
という2つの共通点があると感じました。
つまり、図書館という静かな場所で傷害・暴行事件が起きる確率は低いのではないかと思いました。このように考えれば、明日以降も図書館に行けそうな気がしてきました。
皆さんも何か不安なことが起きた時は、「平均値の法則」を試してみてはいかがでしょうか。多少は悩みが和らぐことがあるかもしれません。
本日はこのくらいで締めようと思います。
この本をさらに読み進めていって、悩みの対処法をまとめて自分の備忘録。そして皆さんの役に立つことが出来ればいいなと思います。
しばらくは、「道は開ける」の読書感想シリーズで行きたいと思います。
これからは自分自身のアウトプットの練習含め、なにか一つでも読者の方に役に立つことを書いていければいいなと思います。
次回はPART3-9「避けられない運命には調子を合わせよう」について書きたいと思います。
次回更新した際にもまた読んで頂けると幸いです。
どうもありがとうございました