人生は短すぎる。小事にこだわってはいられない。
D・カーネギー 「道は開ける」 より
ーディズレーリ(政治家)
こんばんは。
うーたそです。
上の格言は、現代人の多くが抱える悩みを乗り越え、自分自身の人生を取り戻すということをテーマに掲げた「道は開ける」という本の一節です。
私の尊敬する人生の大先輩からこの本をお借りしました。
大先輩に私は感覚派でよかったことを人に伝える言語化能力が苦手だと指摘頂いたので、自分が感じたことを言葉にする練習も含めて書いていきたいと思います。
結構分厚い本なので、少しずつ書いていこうと思います。
今回は第7回目です。まだ1回目を読まれていない方は、
以下リンクから第1回目から読めますので、気になる方は読んでみてください。
1.D・カーネギー「道は開ける」とはどんな本?
ベストセラーである「人を動かす」の著者であるD・カーネギーさんが書いた「HOW TO STOP WORRYING AND START LIVING」の日本語訳版が「道は開ける」です。
本書では、多くの悩みを持つ私含む多くの迷える子羊たちに向けて、送られた「悩みや心配ごとを抱えるのはやめて、自分たちの人生を取り戻そう」ということをテーマに書かれた本です。
各PARTでは、著者の体験や様々な人の体験を通した悩みの解決方法を具体的に記されています。そして、その方法を簡潔にまとめたものが各PARTの終わりに書かれています。
2.PART3-7「カブト虫に打ち倒されるな」を読んでの感想
今回のPART3-7「カブト虫に打ち倒されるな」を一言にまとめると、
「ささいな小さな悩みにくよくよするな。そんなことに時間を使うよりももっと有意義なことに時間を使おう。」です。
本書の格言も引用しながら、詳しく書いていきます。
私たちがこの地球上に生きるのは、わずか数十年にすぎない。それなのに、一年もすれば皆から忘れられてしまう不平不満を悩みながら、かけがえのない多くの時間をむだにする。もう、ごめんだ。私たちの人生を、価値ある活動、感覚、偉大な思想、真実の愛、永久の事業に捧げよう。とにかく、小事にこだわるには人生はあまりにも短すぎる。
D・カーネギー 「道は開ける」 より
ーアンドレ・モロワ(フランス出身の小説家)
この言葉の通りだと思いました。ささいなものにイライラしたり、悩んで人生を浪費するなら、もっと楽しいこと、価値のあるものに時間を費やしたいです。
しかし、実際にそうもうまくいきません。
本書では、ささいなことが教養ある人間を狂気に変えてしまった例がいくつか書かれていました。
身近な例だと、殺人や離婚調停についてです。
殺人や離婚調停の原因の過半数は言葉遣い・無礼な態度などほんのささいな行動や言動が多く、残酷な理由を持つ事件はめったにないのです。
殺人・離婚調停とまではいかなくても、皆さんもささいなことで喧嘩をしてしまった経験はあると思います。
私も軽はずみな発言で喧嘩などよくしたものです。今もありますが(笑)
他の例では、極限状態に追い込まれた例について書かれていました。
米軍で極寒の地でキャンプが行われていました。
隊員たちは、極寒であること。様々な障害には平然と耐えていました。しかし、隊員たちはこのような環境は耐えていたのにも関わらず、「隣の人間の寝相が悪い」「ご飯の食べ方が汚い」などの気分をいらつかせるささいなことに関して、大騒ぎが勃発したそうです。
最後に自然界にも例がありますので、紹介します。
コロラド州ロングス・ピークの山腹に樹齢400年を超える巨木がありました。その木は長い生涯の中で落雷・雪崩・暴風雨という災害に襲われますが、それらに耐え抜き生き続けていました。しかしながらある時、カブト虫の大群が押し寄せてきました。虫の大群は樹皮を破り、長い時間をかけ、徐々に巨木の生命力を奪ってついには巨木を地上に倒したのです。
長い年月の中でどんな災害にも屈しなかった巨木が、人間の指でもひねりつぶせそうな虫の大群によってついには倒されてしまったのです。
これらはささいなものが、人間・巨木を襲った話の例です。
私たちはまれに襲ってくる人生の過酷な試練にはなんとか生き延びることが出来るのに、ただ悩みという小さな虫によって心を食い破られているのです。しかし、悩みというのは本当に厄介で初めはほんの小さいものだとしても、対処を誤れば、人間を殺人鬼に変え、永遠の愛を誓い合った2人を分かつことにも至り得るほど大きな存在になるのです。
悩みという小さな虫に人生を浪費しないために本書では、以下のアドバイスが書かれていました。
気にする必要もなく、忘れてもよい小事で心を乱してはならない。
「小事にこだわるには人生はあまりにも短い」
D・カーネギー 「道は開ける」 より
小さなことにこだわらない。頭では分かっていても、なかなか出来ることではないです。私自身ささいなことで朝から落ち込んでしまった状態を引きずることはあります。
なかなか本書のアドバイスを実行できず。小事に心を乱されてはいますが、ささいなことを「ささいなこと」だとしっかり認識することが最初の第1歩だと私は思います。
認識することさえ出来ていれば、落ち込んだとしても、ささいなことなんだから、どん底までは落ち込まなくなるし、時間が経てば忘れることだと思うことで、ほんの少し気持ちが軽くなり、回復までの時間が早くなっていると感じました。
それに、屈強な兵士・樹齢400年の巨木ですら、小事に乱されるのですから、私のような一般人が本を少し読んだくらいで悩みが吹っ飛ぶなんてことは起きるはずないのです。少しづつ強くなればよいのです。焦る必要はありません。この考え方を知れただけで大進歩です!!
皆さんも悩みがあるのは仕方ないと。ある程度割り切って、悩みが小さいうちにやっつけれるように私と頑張りましょう!!
その積み重ねを繰り返せば、悩みなんて怖くなるはずです!!
3.まとめ
今回は、PART3-7「カブト虫に打ち倒されるな」を読んだ感想と心に残った言葉を書きました。
この章では、悩みを追い出す方法を学びました。
それは、「ささいなこと」を気にしないことです。
世の中には、ささいなことが原因で人間を狂気に変えてしまうことがあります。
しかし、ささいなことを悩んだりする時間よりも、もっと価値のあること。
「好きなことをする時間」
「美味しいものを食べる時間」
「親しい友人と過ごす時間」
「やりがいのあることに挑戦する時間」
「人の役に立つこと」
などの有意義な時間に使いたいものです。
小事を気にしないことは言葉で言うのは簡単ですが、実行するのが難しいです。
しかし、意識をほんの少し変えるだけでも、今まで悩んでた時間を少しづつ有意義な自分の人生を楽しくする時間にしていけるはずです。
私も楽しい時間を増やしていくために、まずは意識から変えていきます。
本日はここで締めようと思います。
この本をさらに読み進めていって、悩みの対処法をまとめて自分の備忘録。そして皆さんの役に立つことが出来ればいいなと思います。
しばらくは、「道は開ける」の読書感想シリーズで行きたいと思います。
これからは自分自身のアウトプットの練習含め、なにか一つでも読者の方に役に立つことを書いていければいいなと思います。
次回はPART3-8「多くの悩みを締め出すには」について書きたいと思います。
次回更新した際にもまた読んで頂けると幸いです。
どうもありがとうございました