みじめな気持ちになる秘訣は、自分が幸福であるか否かについて考える暇を持つことだ
D・カーネギー 「道は開ける」 より
ージョージ・バーナード・ショー(アイルランド出身のノーベル文学賞受賞者)
こんばんは。
うーたそです。
上の格言は、現代人の多くが抱える悩みを乗り越え、自分自身の人生を取り戻すということをテーマに掲げた「道は開ける」という本の一節です。
私の尊敬する人生の大先輩からこの本をお借りしました。
大先輩に私は感覚派でよかったことを人に伝える言語化能力が苦手だと指摘頂いたので、自分が感じたことを言葉にする練習も含めて書いていきたいと思います。
結構分厚い本なので、少しずつ書いていこうと思います。
今回は第6回目です。まだ1回目を読まれていない方は、
以下リンクから第1回目から読めますので、気になる方は読んでみてください。
1.D・カーネギー「道は開ける」とはどんな本?
ベストセラーである「人を動かす」の著者であるD・カーネギーさんが書いた「HOW TO STOP WORRYING AND START LIVING」の日本語訳版が「道は開ける」です。
本書では、多くの悩みを持つ私含む多くの迷える子羊たちに向けて、送られた「悩みや心配ごとを抱えるのはやめて、自分たちの人生を取り戻そう」ということをテーマに書かれた本です。
各PARTでは、著者の体験や様々な人の体験を通した悩みの解決方法を具体的に記されています。そして、その方法を簡潔にまとめたものが各PARTの終わりに書かれています。
2.PART3-6「心の中から悩みを追い出すには」を読んでの感想
PART3では、「悩みの習慣を早期に断とう」というテーマで3-6~3-11の計6PARTからなる章です。それぞれのPARTにおいて悩みを追い出すための鉄則が書かれています。
今回のPART3-6「心の中から悩みを追い出すには」を一言で表すと、悩みを追い出すためには
「多忙」であれ。
自分自身に悩む時間すら与えないほど、とにかく起きている間は動き続けろ!!となります。
本書で紹介された格言も踏まえながら、詳しく紹介していきます。
多忙を求め、多忙を維持するのだ。これこそ、地球上に存在するもっとも安価な治療薬であり、しかも絶大な効果を有するものなのだ。
D・カーネギー 「道は開ける」 より
ージョージ・バーナード・ショー(アイルランド出身のノーベル文学賞受賞者)
悩んでてしんどいのに、多忙だって!?そんなことしたら、余計に疲れておかしくなっちゃうよ??って思いませんでしたか。私もそう思いました。しかし、そこには根性・気合などの精神論を超えた科学的に裏付けられた理由があるのです。
その理由とは、人間は「1度に1つのことしか思考出来ない」ことです。
これは、実際に試してみると分かります。一つ一つを「交互に」考えることは出来ても、2つを同時に考えることは出来ないはずです。これは優秀な頭脳の持ち主でも同様です。これと同じことが感情にも当てはまるのです。つまり、多忙にすることで、悩みを思い出し、悩みについて考える暇を自分自身に与えないようにするのです。
実際にこの「多忙にする」ことは精神疾患を持った患者に対しての治療法として採用されているほどです。
アメリカ軍の戦争を経験し、精神的トラウマなどの「神経症」を患った兵士に対する軍医の処方が「多忙にすること」でした。魚釣り・球技・ゴルフ・ダンス・写真撮影などの活動を兵士が起きている時間の予定に詰め込んだのです。これらは一般的な言葉で「作業療法」と呼ばれます。作業療法は戦争による恐ろしい経験を思い出させないために行われました。活動し続けることで、自分自身の悩みについて考える暇がなくなり、次第に心の平安を取り戻すことが出来るのです。
このように、とにかく1日中自分に悩む間を与えないように動き続ける。
それは、仕事や運動のみにならず、読書や勉強などでもよいと思います。
しかし、本書では頭を使わずに機械的に行うことが出来るルーティンワークは作業をしながら、考え事が出来てしまうので出来るだけ避けるようにと書かれていました。
忙しい状態でいること。悩みをかかえた人間は、絶望感に打ち負けないために、身を粉にして活動しなければならない。
D・カーネギー 「道は開ける」 より
私にもこのような経験があります。仕事で大きな失敗をしてしまったときに布団で横になると頭から離れないで眠れなくなることがありました。
そこで気持ちを切り替えて、仕事に一生懸命取り組むのはもちろん、好きな筋トレ・散歩・読書をしていたら、気付いたら悩んでいたことなど嘘のようにすっきりした気分になった経験があります。
皆さんにもこのような経験はあるのではないでしょうか。
多忙を難しく捉える必要はなく、日ごろ行っている仕事、自分が好きなこと、新しくやってみたかったことなど、脳に良い刺激を与えるようなことをやり続けることが大事です。
3.まとめ
今回は、PART3-6「心の中から悩みを追い出すには」を読んだ感想と心に残った言葉を書きました。
この章では、悩みを追い出す方法を学びました。
それは、「多忙」であり続けることです。
悩みを思い出す暇を与えないように、とにかく目の前の仕事、趣味、気分転換、新しい挑戦に取り組み続けることです。
最初は難しいかもしれませんので、寝る前や起きてすぐに、今日やることリストを作るのもいいかもしれません。
少しでも、私自身と皆さんの悩みが解消されますように。
本日はここで締めようと思います。
この本をさらに読み進めていって、悩みの対処法をまとめて自分の備忘録。そして皆さんの役に立つことが出来ればいいなと思います。
しばらくは、「道は開ける」の読書感想シリーズで行きたいと思います。
これからは自分自身のアウトプットの練習含め、なにか一つでも読者の方に役に立つことを書いていければいいなと思います。
次回はPART3-7「カブト虫に打ち倒されるな」について書きたいと思います。
次回更新した際にもまた読んで頂けると幸いです。
どうもありがとうございました