はっきりとした目標を決めることができず、いつまでたっても考えがまとまらずに堂々巡りを繰り返す。それが人間の神経をずたずたにし、生き地獄へと追いやるのだ。明確な決断に達すれば、即座に苦悩の5割が消え失せ、その決断を実行に移すと同時に、残りの4割が蒸発する
D・カーネギー 「道は開ける」 より
こんばんは。
うーたそです。
上の格言は、現代人の多くが抱える悩みを乗り越え、自分自身の人生を取り戻すということをテーマに掲げた「道は開ける」という本の一節です。
私の尊敬する人生の大先輩からこの本をお借りしました。
大先輩に私は感覚派でよかったことを人に伝える言語化能力が苦手だと指摘頂いたので、自分が感じたことを言葉にする練習も含めて書いていきたいと思います。
結構分厚い本なので、少しずつ書いていこうと思います。
今回は第4回目です。まだ1回目を読まれていない方は、
以下リンクから第1回目から読めますので、気になる方は読んでみてください。
1.D・カーネギー「道は開ける」とはどんな本?
ベストセラーである「人を動かす」の著者であるD・カーネギーさんが書いた「HOW TO STOP WORRYING AND START LIVING」の日本語訳版が「道は開ける」です。
本書では、多くの悩みを持つ私含む多くの迷える子羊たちに向けて、送られた「悩みや心配ごとを抱えるのはやめて、自分たちの人生を取り戻そう」ということをテーマに書かれた本です。
各PARTでは、著者の体験や様々な人の体験を通した悩みの解決方法を具体的に記されています。そして、その方法を簡潔にまとめたものが各PARTの終わりに書かれています。
2.PART2-4「悩みの分析と解消法」を読んでの感想
今回のPART2-4では、悩みを克服するために、まずどんな悩みなのか?ということについて紙などにアウトプットし、悩みをはっきりさせる。そしてそこからどのように解消していくのか。ということについて書かれていました。その方法は簡単に書くと、3つのステップでまとめられていました。
- ①事実の把握
- ②事実の分析(自分はなにが出来るのか)
- ③決断ーーそして実行
こんなことは仕事などでトラブルが起きた時には皆さん当たり前にやっていることだと思います。
しかし、なぜか自分の悩みに関してはあまり上手く出来ない人が多いと思います。自分自身もそのうちの1人です。なぜなら、悩んでいるときは、感情が混ざり、冷静な判断を下せないことが多いからです。
他人に的確なアドバイスは上手く出せるのに、自分自身のことになると、てんやわんやした経験がある人も多いと思います。
それでは、それぞれ本書に書かれている内容を簡潔にまとめていきます。
①事実の把握
問題を手ぎわよく表現したときには、半分は解決されている。
D・カーネギー 「道は開ける」 より
まずは事実の把握です。このステップでは、まずは自分が何に悩んでいるのかを正確に把握することが大事です。事実の把握が出来なければ、何から行動すればよいかも分からず、路頭に迷ってしまいます。思考を整理するためにまずはペンと紙を用意します。
そして自分の感情は出来る限り排除したうえで客観的事実を書きます。しかし、自分の感情を排除することが1番難しいと思います。そこで本書では、2つのポイントが書かれています。
1⃣情報集めは自分のためではなく、他人のためにしていることだと思う。
こうすることにより、冷静でかつ、公正な観察がしやすくなります。
2⃣自分にとって不利な事実とも向き合うために、自分を自身に反論する弁護士だと思う。
自分に向き合いたくない事実に向き合うことが大切です。
特に、人間は公平な視点を持たずに悩み始めると、好都合な事実や偏見を肯定する事実だけを望むようになってしまいます。このことに対し、発明家のトーマス・エジソンはこのような言葉を残しています。
人間は思考する努力を省きたいために、ありとあらゆる方便に頼ろうとする。
D・カーネギー 「道は開ける」 より
ートーマス・エジソン(発明家)
とにもかくにも、冷静に一歩下がった視点から事実を見つめ、思考を整理することが重要です。
②事実の分析(自分は何ができるのか)
事実を公平に把握した次に行うことは事実の分析です。事実の分析というと難しく感じますが、簡単に言うと、自分の取ることの出来る選択肢及びそれにより起こり得る結果を想定するということです。
事実の分析をする際にも、紙に書きだしたほうが思考が整理され比較検討しやすいと思います。
③決断ーーそして実行
事実を分析し、最後に行うことは決断と実行です。冷静に事実を書き出し、そこから自分自身が選択出来る行動及び起こり得る結果を想定したのなら、あとは自分が1番いい(もしくはマシ)と思う選択肢を決断し、実行するのみです。ここでいう決断とは、文字通り選択という意味もありますが、「結果を受け入れる覚悟を決める」という意味合いの方が強いと感じました。このことについて、保険業界を代表する会社であるスター・パーク・フリーマン社のガレン・リッチフィールドはこのような言葉を残しました。
「ひとたび決断を下し、あとは実行あるのみとなったら、
その結果に対する責任や心配を完全に捨て去ろう」
ーガレン・リッチフィールド(スター・パーク・フリーマン社)要するに、事実にもとづいて慎重に決断したならば、行動に移れということだ。考え直したりするな。ためらったり、危ぶんだり、あともどりしてはならない。ひとたび自分を疑いだしたら、また別の疑いが生じてくる。もはや肩越しにうしろを振り返ってはならないのだ。
D・カーネギー 「道は開ける」 より
これをもっと端的な言葉に言い換えるとしたら、
「腹をくくる」
「覚悟を決める」
になるのではないでしょうか。
逆に考えると、腹をくくれない。覚悟を決めれないようなら、事実の把握・分析が足りないのかもしれないと私は思います。
私の経験からも、実行に移しにくい事柄というのは自分が本当に納得しないことがある時だと思います。
3.まとめ
今回は、PART2-4「悩みの分析と解消法」を読んだ感想と心に残った言葉を書きました。
この章では、悩みに対する分析と解消法を学びました。
自分の感情に流されることなく、公平な視点で事実を把握すること。
そこから、選択肢を模索。あとは、決断、実行のみ。
実行したときには、腹をくくり、自分を信じて行動します。そのためにも選択肢を決断するまでに、自分が覚悟を決め、腑に落ちることが出来るように考え抜くことが1番大事だと感じました。
ここからは私の経験も少し踏まえながら。。。
悩みというのは大小さまざまあると思います。
場合によっては、よくわかっていないことでも、とりあえず目の前のことに対応していくだけでも、事態が好転していくことはあると思います。
実際に考える時間がなく、即行動を求められる場面も多くあると思います。
なのでなんとなく不安だとか、よく分からないけど気持ちが落ち込むとかどうしたらいいかよく分からない事柄に関しては、本章の考え方がかなり活きてくると思いました。
だけど、そういう抽象的な不安は単純ではなく複合的な悩みであることも多く、あれをやったから、好転した!!なんていう簡単なものではないと思います。(そもそもそんなんで悩み克服出来てたら、誰も悩まないよね。)
なので、ある程度抽象的な部分を書きだして少しでも具体的に事実の把握・分析が出来たら、小さなことから始めていくのがいいと思います。
例えば、「自尊心が低くて嫌だ」という悩みに対して把握・分析をし、行動に移せたところで今すぐにどうにかなる問題ではないと思います。
そんな時には自分が自分を誇れることを自分にとってハードルの低いものから少しずつやるだけでもいいと思います。
部屋をきれいにするとか、元気よく挨拶するとか、簡単なことからトライしていって、少しずつレベルアップしていって最終的にはやったことのないことに挑戦していけばよいと思います。他にも、好きなことのレベルを上げるでもいいと思います。(私は料理の上達と筋トレに取り組んでいます。)
挑戦していく中で、また新しい悩みが生まれてくると思います。その度に冷静に事実を分析・把握していって少しづつ自分の限界の殻を打ち破るような行動をとっていけたらいいかなと思います。
時には、休んだり、1歩後進してもいいから、自分を変えたい、自分の可能性を広げたいという気持ちを持ち続けていきたいと思います。
これは私自身が今挑戦していることでもあります。その結果昔の自分よりは、今の自分を気に入っています。
これからも色んなことに挑戦して新しい自分の可能性に気付き、新しい世界に飛び込みたいと思います。
本日はこのくらいで締めようと思います。
この本をさらに読み進めていって、悩みの対処法をまとめて自分の備忘録。そして皆さんの役に立つことが出来ればいいなと思います。
しばらくは、「道は開ける」の読書感想シリーズで行きたいと思います。
これからは自分自身のアウトプットの練習含め、なにか一つでも読者の方に役に立つことを書いていければいいなと思います。
次回はPART2-5「仕事の悩みを半減させる方法」について書きたいと思います。
次回更新した際にもまた読んで頂けると幸いです。
どうもありがとうございました